英語のマナー 2014 4 13

書名 英語のワナにはまるな
著者 ジェームス・M・バーダマン  IBCパブリッシング

 文法的には正しいが、相手には失礼になってしまう。
そういう英語が、たくさんあります。
 たとえば、「英語を話せますか」という英語を見てみましょう。
(誤)Can you speak English?
(正)Do you speak English?
 なぜ、「Can you 〜」が誤りか。
これは、文法的には誤りではありませんが、
「Can you speak English?」では、
相手に対して、「〜する能力・資格があるか」という感じで、
まるで相手の能力を評価しているようなニュアンスがありますので、
普通は、失礼になるでしょう。
 ところが、「Can you 〜」でも失礼にならない場合があります。
「Can you read Sanskrit?(サンスクリット、読める?)」
 サンスクリット語を読める人は、99.9%いないでしょうから、
この場合は、「Can you 〜」でも失礼にならないでしょう。
 もうひとつ、この本から紹介しましょう。
「これを運んでほしいのですが」
(誤) I want you to carry this for me.
(正) I'd like you to carry this for me.
 「I want you to 〜」は、日本語で言えば、
「〜してくれないか」で、
少なくとも目上の人に使う言葉ではありません。
 人に何かを頼むときは、
「I'd like you to 〜」と言いましょう。
 同じように、レストランで、
大人が「I want this.」と言っては下品でしょう。
日本語で言えば、「これ、ちょうだい」という意味でしょう。
大人ならば、「I'd like this.(これをください)」でしょう。
 日本の英語教育では、
文法の正しさばかり気にしすぎて、
英語のマナーを教えていません。
だから、文法的には正しいが、相手には失礼になってしまうのです。
 著者は、こう書いています。
「日本人は、礼儀正しいが、いざ英語になると、
とたんに失礼な話し方をする人がいる」
 東京オリンピックまでには、
英語のマナーを習得したいところです。
 少なくとも、オリンピック関係者には、
この本は、必携の本と言えるでしょう。



































































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